共著論文二本

この数ヶ月の間に共著論文が二本出ました。一本はModern Language Journal誌に掲載された、佐々木みゆき先生水本篤先生との共著論文で、ライティングストラテジーの縦断的発達に関する研究です。インタビューに基づく質的分析と混合効果モデルに基づく量的分析を行っており、私は主に後者を担当しました。量的分析に関するデータやRコードはIRISにて公開しています(こちら)。

Sasaki, M., Mizumoto, A., & Murakami, A. (2018). Developmental trajectories in L2 writing strategy use: A self-regulation perspective. Modern Language Journal, 102(2), 292–309. doi: 10.1111/modl.12469 [リンク]

もう一本はInternational Journal of Corpus Linguistics誌に掲載された、ケンブリッジ大学のTALセクション(旧DTAL)のメンバーとの共著論文です。構文解析(係り受け解析)を学習者の英作文に適用した際の正確性を検証すると共に、機械の解析結果を人手で修正すると、その修正は最初の機械の結果に影響を受けてしまうことを示しています。筆頭著者は計算言語学の博士課程の学生で、本論文は彼女の博士論文のための研究ということもあり、私は最後にコーパス言語学コミュニティーに向けて多少手直しをした程度です。実験の密度が高く、IJCLに掲載される論文の中ではかなり計算言語学の色が強いものだと思います。

Huang, Y., Murakami, A., Alexopoulou, T., & Korhonen, A. (2018). Dependency parsing of learner English. International Journal of Corpus Linguistics, 23(1), 28–54. doi: 10.1075/ijcl.16080.hua [リンク]

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